2011年8月30日火曜日

初めての輪行・バス旅行

センチュリーラン十勝への移動は高速バスで行ってみました.
輪行というものをしてみたかったところに,本屋でこんな本を発見して購入.
ずっと前に手に入れてから一回も使っていなかった輪行バッグの出番です.
札幌→帯広の都市間高速バス ポテトライナーを利用しました.
電話で予約したときに自転車を持っていくことを一応告げましたが,とくにこれといった反応なし.
自転車はバスの横の荷物置場に入れてもらえました.大きな荷物を持っている人はほとんどいなくて,こんな感じで余裕の広さで置いてもらえました.

ポテトライナー号
札幌から芽室まで3時間半弱.片道3670円. 安い!
料金は,高速代,ガソリン代,それと運転の手間を考えるとかなりの割安感.寝て,本読んで,弁当食べたらもう峠を超えて清水町.とっても楽でした.
芽室でおりて西にそびえる日高山脈を望む.十勝に来たなぁって景色.

2011年8月29日月曜日

センチュリーラン十勝 2011 インディアンづくしの旅

レース・・じゃないですが,まるで練習会のような苦しくも楽しい走りのレポートは

※9/2追加 こちらにも超詳しいです.ご評価いただき,うれしいです.

芽室の同窓会を兼ねて,センチュリーラン十勝に初参加してきました.
中学生の時に,佐藤自転車店で購入したロードマンでワイン城や幸福駅にでかけたノスタルジーを求めて.
先日エタップで知り合った名古屋のサイクリストの方が,この大会はとても良かったとも言っていたので.

30年月日を経た芽室小学校 6年1組のおともだち

芽室のホテルに宿泊.朝食は前夜に買っておいた”インディアンカレー”.朝からカレー?いやいや,インディアンなら全く問題なし.ロングライドの朝ごはんとしては反則技ですが,十勝に来たらインディアンを食べて帰らないとぜっっっっったいに後悔するから.
ホテルから,日甜社宅までポタリング.芽室町内を自転車で走るの・・・ほぼ30年ぶり・・か?
さぁ,気分が高まってきましたよ.大好きな自転車で,日高山脈をながめつつ,生まれ故郷の十勝平野を走れるこの幸せ.

道に迷いつつも集合場所へ.帰りにお世話になるFK島さんと落ち合う.開会式は和やかで穏やか.とてもいい雰囲気.このイベントにくるきっかけになったでかつさん にご挨拶.実は初めてお会いするいしいさんとご対面.おぉ,なんてヒルクラ体型.えらくしぼれている.さすが強度の高い練習されているだけある.
10人ずつスタートで4番目.この時点で,どういう態度でこのイベントに臨むのか確定しないふわふわな気持ちのまま出発.
和やかなサイクリングイベントをぶち壊しにするような,競技志向の態度はヨロシクないんだろーなー.一位,二位を狙ってもしゃあないし,そういう趣旨ではないしね.俺は・・時間で走っちゃったぜみたいなのは見苦しいはず.
前述のノスタルジーに浸りながら,十勝平野の景色を楽しめたら・・・・・・
しかし,前走車がいるとついつい後ろにつきたくなるし,ちょっと前に集団がいたら,ねずみを追いかける猫の如く,追いかけたくなるのが人情.
それでも池田あたりは,まだ写真撮る余裕をかましておりました.

ワイン城も30年以上変わらないのね.
このあたりから,段々速く走れそうな人がわかってきて,そのなかに混ざったり後ろについたりしているうちに,実はその一人がいしいさんだったりして.
優しく「一緒に行きましょう!」と言ってもらって断る理由もなく,高速ローテーションに入ってしまいました.DHバーつきのいしいさんの引きは異常に速く,向かい風なのに40kmペース.

そんなに頑張んなくていいからさ~と背中に向かって念を送ってました.

3~4人(記憶力の減退で,24時間以上経過した段階で人数が確定できません)のローテで,それぞれの脚質を見極めながら走ります.なるしまジャージのベテランさんが,ここがトップだよ!と教えてくれました.もちろん,トップを狙っているわけではありませんが,そのままつき進みます.
特に,いしいさんが先頭に出ると明らかにペースアップして,苦しいのなんのって.本当にこんなペースで行くのぉ?やめてー殺されるーと心のなかでつぶやいておりました.
ささやかな抵抗として,自分が前に出たときにさりげなくペースダウン.
第一ポイント
ポイントでは絶対に休んで補給することだけは決めていたので,水,ドリンク,バナナとあるもの全部もらって飲んで食べて,さらにバナナ一本背中に入れて・・・
何人かが早々に出発するのを見て,いしいさんが「千切られたら終わりだ」と熱く,物騒なことを言うので,そこに従って行きました.
そんな感じで浦幌から本別も高速ローテーション状態.もうつらいつらい.降りちゃおうかなと何度も思いつつ,もうここまで来ちゃったら引っ込みつかないし,千切れるのもカッコ悪いし悔しいしね・・
Natural windのs藤さんは,登りも下りもいつも背中がぴしっと伸びたフォームが崩れなくて,力強い走りがかっこよかったです.いしいさんは相変わらずの飛ばしっぷりですが,ちょっと疲れが?東京から参加の方は「僕は登りが遅いから先に行ってますね~」と言いながら,登りでちっとも遅れないです.あまりのスピードに写真を撮ったり,景色を楽しむ余裕はなく,サイクリングというより160km練習会はつき進みます.
疲れがピークになりそうな80km地点で,ありがたい第二チェックポイント.
どらやきがこんなに美味しいものとは.とうきびもしっかりいただきました.

久々に六花亭のお菓子を美味しいと思ったね.
ここで炎の赤ジャージのK島さん,畜大生くんも一緒になり,6人のローテで出発.全行程の半分過ぎた気楽さと,人数が増えて体力的にもちょっと楽になったのもあって楽しくなってきました.
いしいさんにラスボスと教えててもらった芽登坂が近づいてきて,緊張感がでてきます.畜大生くんは若さあふれる走りで勢い良く登り出します.K島さんは冷静な一定ペース.いしいさんら二人が足をつったらしく,S藤さんと二人で登り切って,そのまま第三チェックポイント.

ここで噂のソフトクリームにありつくことができました!120km走って食べるソフトクリームのうまいこと!!

左下が私が持っているソフトクリームです.この時だけは暑くてうれしいと思いました.

スイカもバナナももらって大満足.
ここでもいしいさんが「このまま先頭集団にくらいついて行かないと」と熱い発言.真面目な人です.
後は楽しめればいいかな~と不まじめな私・・にばちがあたりました.
後は平坦とやや下り基調で,このまま集団で進めば,何回か前で走ればついちゃうね~,でもゆっくりと景色見たり自分撮りしたりができないな~と思いながら集団の後ろに下がった瞬間,ライトが落ちてしまいました!ベルトが緩んでいたのです.
せっかくいい感じでここまで走れいているけど,まだ現役で使っているライトで捨てるには惜しい・・・・
0.001秒くらいで逡巡する私.
やはり捨てきれず,Uターン,急いでライトを回収,前方を見ると,集団はもうはるか彼方へ行ってしまっておりました
自分の整備不良で,集団の人たちに迷惑を掛けるところでした.申し訳ありません.
ここから15kmほどの一人走り.ロードの宿命とはいえ,悲しい気分.いや,自分が望んていた状況じゃないか.ゆっくりと景色を楽しんで,十勝平野を味わえるじゃないか.
仕方が無いので自分撮り.晴天の青空が眩しいねぇ.
でも現実は,暑い,退屈,長い~.
日高山脈,小麦畑,防風林,白樺・・やっぱりこの景色が目に馴染む.
やっぱり集団から降りちゃだめなのね.
これって人生と同じ?今いる状況から,安易に疲れたとか楽になりたいとか言って降りちゃうと,思った以上に張り合いのないことになって後悔するってことね.と悟ってみたりして.

そんなこんなでゴール直前にまたも道に迷いつつ,帰ってきました.
ゴール後には主催者の方たちに水をかけてもらったりして,本当によい雰囲気の大会でした.
主催者,関係者の皆様,ありがとうございました.

ゴール地点の温泉にそのまま入って,皆様とたのしくのんびりとお話できました.

FK島さんの車に乗せてもらって,遅い昼食に幕別のインディアンカレー.うまい.銀の食器だとウマさが1.5倍くらいに感じる.お土産にルーのみを購入.
クランベリーで紅いもソフトを食べて,ミッションコンプリート.

うちに帰って家族にふるまったインディアンカレーのルー.少し余ったので,それで晩ご飯.
これで3食インディアンを食べるというかねてからの野望がかないました.なんて幸せな旅だったのでしょう.

来年も出場したいです.その時は自分もDHバーつけるかな.

※追加
160km(実質156kmくらい)という長距離はめったに走れなかったのでいい経験になりました.
普段なかなか長距離の練習ができなくて,人の話をうらやましく聞いていたのですが,走ってみてわかりました.
たくさん走ったからと言って単純に楽しいわけではないと・・・
ブルベの200kmとか300kmとかを一人で走るなんて,今は全く面白そうに思えないんですが.






2011年8月25日木曜日

フランス旅行記の残り火 エタップ2011におけるフランス語講座

エタップで,後から思い出したこと.
レース中に使用したフランス語があります.

前走者を抜くときに「すみません」・・・Pardon パードン.
英語と同じですね.

「左」から抜きますよ~・・・・Gauche ゴーシュ.
右通行なので.

つまりガリビエ峠を登りながら「パードン,ゴーシュ」と言い続けながら登ってました.
外人さんたちは比較的マナーがよくて,よろめきながら登っている人はいましたが,強引な人とかはいなくて走りやすかったです.

ラルプ・デュエズではしゃべる元気なんか全然なくて,抜かれまくるし,無言の行でした.



2011年8月20日土曜日

パンツ新調 何年ぶり?

レーサーパンツって丈夫ですよね.
パールイズミが丈夫なのかな?
自転車を始めた時に買ったパンツ.通勤にほぼ毎日履いて洗濯しているにもかかわらず,ちっとも壊れない.

が,とうとう股間の縫い目が広がってきた.場所が場所だけに,ここの下が見えてしまうと,そりゃやばいってんで,実に5年ぶりのパンツ更新.

SUGOIにも興味があったけど,日本人の体には和製でしょ,で,またもパールイズミ.
ちょうどセール期間中でラッキー.売り出し中のビブショーツゲットです.


履き心地は・・・新しいパッドがふかふかで気持ちいい.おむつを替えてもらったらこんな気持?

古いパンツは捨てますが,5年の戦友とのお別れは名残惜しいです.

2011年8月19日金曜日

エタップ 旅行記08 帰国

15日 前日はこちら
大分疲れがたまったのか寝坊しそうでした.
フランス最後の朝ごはん.パンをカフェ・オ・レに入れて食べるのを忘れていた!早速実行.おいしい!もっと早くにやっとけばよかったです.


帰国に向けて荷物をスーツケースになんとか押し込みました.使い終わった下着を捨ててきたのが効果的だったようです.おみやげ買っても荷物は増えませんでした.


モントーバンからトゥールーズまでバスで移動して空港で降りました.
全員で記念写真を撮って,Acte2参加班とお別れです.
13時飛行機搭乗,14時30分パリ着.


シャルルドゴール空港ターミナルで,自転車をトラックから受け取る.
もう,ここまでくるとフランス語に対する熱意ダダ下がりで,頑張って聞いて理解しようとか,思えなくなってきました.空港の人が英語で言い直してくれますが,もちろんそれもわかりません.


ろくなおみやげを買えてないので,最後の砦,免税店をうろうろしますが,ろくなものがありません.


マカロンのお店がありましたが,一個1.6ユーロ.シャンベリーで60セントだったなぁ.田舎は物価が安くてよかったなぁ.


今回の旅行の楽しさを代表する写真.
パリではありません.
第11ステージの田舎町ラヴォールにてパンを物色中していた時.
上記のショーケース内です.
大体1~2ユーロくらいなんですよ.もっと食べとけばよかったなぁ.
ここ,パリはもっともっと高いです.
歩き疲れて上の階の食堂らしき所へ行ったら,かみさんが希望していたけど,どこにも売ってなくてあきらめていたミッシェルとオギュスタンのクッキーをレジの脇に発見!まるでどんでん返しのような展開!20個を買い占めてレジの兄さんに驚かれてしまいました.でも,国内に売ってないんですよ,これ.


18時50分搭乗口集合.
21:30(フランス時間だったかな?)ハンバーグor 鶏飯で鶏飯をチョイス.そーめん,生ハム&ポテサラ,さらにアイスがまるまる一個(これはきつい),チーズ,クラッカー,味噌汁.
日本時間のAM11:30 クロワッサン,フロマージュ,フルーツ,オムレツ,ほうれん草,トマト,コーヒー.
眠い.
成田14時頃着.
熱い~.ここでツアーの皆様とお別れ.お疲れ様でした.この暑さの中,移動は大変そう.


札幌組は国内線カウンターへ.
機内荷物預け入れのところで自転車と聞いてざわめく係員達.
専門の職員がわざわざ来て,自転車をチェック.パンク修理剤?ないです.タイヤの空気は?抜いてあります・・・とおきまりのやり取り.


日本はトイレが綺麗でどこでもウォッシュレットですごい国です.ありがたや.ケツが痛いのとお腹ゆるめだったので,フランスではトイレがちょっと恐怖だったのですよ.
しかし,成田空港内はご飯が900円とは高いね日本.コーヒーも300円とは高いね.
パンとun cafeが本当に安かったねフランスの田舎.しかも美味しかったね.クロワッサンも1ユーロしなかったし.


千歳に着いたら寒い~.
KK地さんとお別れして,ようやっと自宅へ.


家の鍵がかけ替えられてやしないかとドキドキしましたが,何事も無く家に入ることができました.


子供たちにTシャツ,お菓子なんかのおみやげを配りますが,一番人気はフランスの道しるべのストラップでした.
ガリビエ峠の道しるべ.もちろん,これは実物.
これにてエタップ旅行記終了です.お付き合いいただきありがとうございました.
これを書いている間にも夢心地で楽しかったです.
そろそろ現実に戻ります.
また,いつか・・・があるのかな?

2011年8月18日木曜日

目立ちすぎ


エタップの参戦記を投稿したところ,こんなに大きく,しかもカラーで掲載(8/17 東京中日スポーツ)されてしまいました.予想外のあまりの目立ち度に恥ずかしくて恐縮しております.
東京の方に取り寄せてもらったら,早速今日届けてもらいました.日本の物流はすごいですね.早速,職場で回覧させてもらっています.
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2011年8月14日日曜日

プチ練習会 豊平峡

YM田さんとのプチだけど中身の濃い二人会.
活を入れてもらいました.

なんだか体が重い,眠い.
何かと用事があったり,午後から天気が崩れそうなので短く濃い内容.
円山の六花亭から盤渓峠.あっさりとチギラれてしまいます.
小林峠
硬石山
そこから定山渓に向かって,豊平峡へ.温泉から上は初走行の3km.登りは3kmでも長い~.なんとかついて行きますが,最後のバス乗り場手前50mでYM田さんがジルベールのようにアタック,さようなら.
ここまできてようやく体の重さが気にならなくなってきて楽しくなってきてしまいました.エンジンのかかりが遅い.

雨が降ったりやんだりで,本降りになる前に帰りましょ.定山渓は,お盆・帰省のせいか交通量が多い!

前日,酷暑の中を180kmも走ったはずのYM田さんは,帰りも硬石山をチョイス.ここでようやく疲れの見えたYM田さんを山頂でパス.

んー,帰ってからすぐに全身の筋肉痛ですな.午後は身動きできませんでした.
うちで在庫になっている評判最悪のソイッシュを,今日のお礼にYM田さんのジャージに詰め込んでお帰り頂きました.

練習は楽しいな.

2011年8月13日土曜日

エタップ 旅行記07 ツール・ド・フランス観戦 第12ステージ トゥル・マレ登頂

14日  昨日の第11ステージはこちら
今日は第12ステージ (トゥル・マレを通り,リュザルディダンの登りゴール)観戦.
AM6時出発.ルルド経由でリュズ=サン=ソヴァールの町へ.ルルドは聖母マリアが現れた地であり,大聖堂もありますが,当然のようにスルーです.


ナポレオン橋の近くでバスを停め自転車を下ろします.右へ行けば15kmくらいでゴールのアルディダン,左へ20kmくらい行けば,かの有名なトゥル・マレ峠です.
ツアーメンバーの多くはゴールのアルディダンへ向かったようです.

自分は,やまさん御推薦のトゥールマレにまずは登りに行って,戻ってきて運良く道路の閉鎖前に間に合ったらアルディダンを登ることにしました.
この辺からトゥル・マレへの登りですよ.
昨日と打って変わって良い天気の中,トゥル・マレへ向かいます.パラパラと同じ方向へ登るサイクリストがいます.観光サイクリングコースの定番のようですね.こんな所が地元とはフランス人,羨ましい限り.
今日は,HC峠と言っても,レースではないのでとっても気楽.
外国の観光名所に自転車で向かうのは生まれて初めてですが,一人っきりでも不思議と不安感はありません.楽しみと期待感でもー頭がいっぱい.なんて自由なツアーなんでしょ.
ちょっとしたリゾート街を過ぎると坂が急になる.スキー場をすぎて消防署らしき所を左に大きく曲がると眺めが急に良くなります.
森林限界をすぎて眺めが素晴らしくなります.
走っていくと次から次へと新しい山々が現れます.低い草と岩肌ばかりです.今日も28ギアで,眺めを楽しみながら登ります.
神々しいほどのピレネーの山々が遠くに出現してきました.アルプスとはまたひと味違う景色です.
あまりの眺めの素晴らしさに,辛さを感じないのはガリビエと同じ.

どこからか”カラン,カラン”と音が響きます.ベルを下げた牛が斜面を歩いていました.
牛(矢印)が単独で逃げをうっています.こんなに遠くなのにカウベルが谷間に響いてました.
残り9km,平均斜度8%の表示.手稲山と比べて・・・あと40分くらいかな.
拝みたくなるような岩山が近づいてきて走りながらも拝みたくなります.
おぉぉすげーって言いながら登ってます.
感激しているので辛くありません.
突然,斜面にヘリコプターが降りてきました.TV中継ではなくて,救助らしいです.
なにがあったんでしょう.
なんと,息が白くなってきました.涼しい風が気持ち良いです.
デジカメが電池切れ!携帯のカメラでも撮ってくれそうな沿道の人を探します.
沿道に座っていたおじさんにお願いして撮ってもらえました.山が入りきらなかったからと,撮り直してくれました.なんとなく,言葉は通じたみたいです.楽しいですね.
この後ろの山が一番すごかった.
残り3km,頂上が近くなって雲が降ってきました.
寒いよっっ!
寒さを感じながら山頂に到着!有名な自転車モニュメントがあります.
でかい人(像)ですねぇ.
山頂はサイクリスト観光客でごった返していて,記念写真をだれに頼んだらいいのやら.人の良さそうな若者に頼んでお互いに撮り合いました.どうやらフランス人ではなかったらしいですが,記念写真をとるのは万国共通なんですね.彼が「メルシー?ダンケ?サンキュー?」と聞いてきたので,「アリガトウ」と言ったら,意外だったのか非常にうけていました.

峠の向こう側に少し降りてみたら,沿道にキャンピングカーがずらっとならんでいました.霧がかかっていて見通し悪く,非常に寒かったのでウインドブレーカー着て登り返します.
2010年にアンディとコンタが霧の中で勝負したところですよね?
山頂のみやげ屋を物色しましたが,おみやげも万国共通で,キーホルダー・絵葉書・マグネットなどでした.
トゥル・マレを堪能したので,正午過ぎに下って戻ります.
ガリビエよりもスピードが出ます.・・が,70kmでビビってしまいました.
突然,なんだかわからない動物の集団に道を塞がれました.このへんで飼育しているのでしょうか.

下りはあっという間でした.
麓の街中に行くとパンメーカーのキャラバンがいて,一袋まるまるくれてしまい,ついもらってしまった.一切れずつ配るのが面倒くさかったのでしょうか.
広場のCarrefourのブースで試食があったので,居座って食べまくりました.
焼いた肉とパン,オリーブとパン,チーズとパン,パテとパン.どれも美味しいです.広場内のスクリーンでレースの中継をやっていて,集団がまだトゥールマレーにも登っていないのを見て安心.


お腹も満たされたので,アルディダンへ向かいます.
こっからリュザルディダンだよ.のカルフールの看板
アルディダンの坂には観戦の人たちがすでに沢山集まってきていました.
特に,オレンジのバスクな人たちが沢山います.
こんな小さなクライマーまで!バスク地方おそるべし.
 今日はフランスの革命記念日なので,レースではフランス人が発奮するかと予想していたのですが,場所柄,今日はバスクやスペインのステージのようです.

自転車で登る人たちがけっこういます.途中,係員に止められて,歩いて登るように言われますが,少し歩いて目が離れるとみんなで再び自転車に登りだします.
沿道のおじさんに写真を頼んでみると,スペイン人だったようで言葉は何にも通じません.身振りで,自分が走って行く所を撮ってくれるようにお願いしてみると,快く引き受けてくれて,ちょっと下って登り返して撮ってもらいました.さらに,道路の反対側にいる人がわざわざ自分の背景で応援してくれるサービスぶりです.さすがラテンなノリで,楽しくてありがたいです.
別れ際に「サンチェス?」と聞いたら,「いやいやコンタドール」だと.
なかなか撮ってもらえない走行中の写真!
アルディダンではこんな調子で,景色は見えませんが,沿道の人を見るのが楽しくて登りの辛さを忘れます.
バイキングでノルウェーな人たちも目立ってました.


バイキングな人たち.
やたらと年寄りのサイクリストが元気で,抜かれること度々です.


残り5kmあたり.上を見るとゴールとその手前のつづら折りが見えます.見ると登りたくなります.
右上のつづら折りに観客が連なっているのがわかるでしょうか.
残り3km手前くらいでツアー集団と再開できました.まだ上に行けると言われて登ると,ラッキーなことに,Carrefourが配るマイヨアポアルージュのTシャツゲット!
早速,それを羽織って登ります.
山頂近くになり,道を埋める勢いのバスク人たちに迫られて掛け声かけられ,尻を押され,まるでツールの登りゴールの疑似体験ができました.おもしれー.日本語でも応援されました.こんな一般サイクリストにここまでしてくれるって,何を考えているんでしょうか.酔ってるのかな?
道を埋める勢いで沿道にたむろするバスクな人たち.
ここをかき分け登る楽しさ.
残り1.5kmで完全シャットアウト.あきらめておりてツアー集団にもどります.
通行止めの残り1.5km地点.もらったシャツで山岳王気分.
キャラバン隊を待ちますが,山の上は寒いです.レッグウォーマー持ってくれば良かった.寒くて,ブログタイトルの格好になってしまっております.

ようやくキャラバン隊が来て,グッズを投げてもらうために日の丸かかげて大騒ぎしました.扇子か国旗を持ってくれば良かった.
いい中年がグッズをもらうために騒ぎすぎて,寒さを忘れるほどで,息が切れます.
Carrefourのキャップ,ハリボーなどゲット.キャラバンのお姉さん達,投げるというよりぶつけてくる感じで怖かったです.

ヘリが来てバイクが来ていよいよレースが来ます.
サミュエル・サンチェスがトップ.その後に追走集団というか有力どころ.
フランクがアタック,コンタドールがチェック・・激坂区間なのに,あっという間に通りすぎる.
その後にちらほら登ってくる.エウスカルテルのアシスト選手とチームカーがガッツポーズしてサンチェスが勝ったとわかりました.
さらにグルペットが来ます.選手が沢山いすぎてだれだだれだか全くわかりません.

グルペットが行ったのでぼちぼち下ります.
ここでも外人の下りはものすごく速いです.歩行者もいるのにガンガン攻めていきます.
何とかバスに辿り着きましたが,ものすごい渋滞で街をでられそうにありません.
明日の出国へ向けて自転車をバッグに詰めます.
S藤さんが見当たらなくて(単に足止めクラって降りられなくなっていたらしい)捜索部隊が派遣されました.
このツアーは携帯通話が必要と実感しました.

まだ明るい思っていたら,すでに20時半でした.
ようやくバスに乗ったら,もう22時過ぎです.ドライブインでサラダを買って,昼に沢山もらったパンで晩ご飯.お腹の調子が悪くなりそうです.
今日は,スケジュールが過酷すぎてつらいと感じました.
このあとにレースを控えている人はなおのことでしょう.
ホテルについたのはam1時過ぎでした.


明日はいよいよ帰国です.


エタップ 第1報 旅行記01 札幌~成田 02パリ~シャンベリー 03ヴィラージュ出走前日 04レース前半 04-2レース後半ラルプ・デュエズ 05移動日 06第11ステージ観戦

2011年8月12日金曜日

第2回ニセコHANAZONOヒルクライム

ようやく”競う楽しさ”を思い出しました.
まるで猪木に平手打ちをくらったような気分です.目が覚めました.

昨年参加した人たちが,一様に「楽しかった」との感想だったので,参加決定.S-2にしがみつくためにポイントも必要だし.
コースの下見ができなかったので,ストリートビューで仮想下見のみ.途中から10%にきつくなって,あとは何とかなるだろうと・・・・甘かったです.下見・試走は大事です.

前夜はお泊まり仕事でしたが,無理言って,交代要員に朝6時に来てもらって倶知安へ車で出発.途中,自走している人たちもいて,これも悪くないな~と.

駐車場では偶然にも隣がMR田さん,その向こうにムッシュの車でUT田君も.続々とワカサチームが集まって,緊張がほぐれてきました.受付,車検は他のレースよりスムーズ&本格的.
自分はローラーにも乗らずに集合地点へ.
今シーズン初めての公式レース.
S-2集合地点に行くと,昔,藻岩山ヒルクライムでも一緒に登った旭川のガッツMN年さん,青いジャージ姿を初めて見てとまどってしまったN妻さん,その他に・・・えーと,記憶が曖昧な今日この頃.

ヒルクライムだから?それほどの緊張感のないまま号砲!パレード走行・・・って,こんなに速いの?
とりあえず集団についていく.今年はじめての集団走行で色々気を使う.
跨線橋を越えて,集団走行のまま登り出す.けっこういいスピード.
いろんなクラスが混ざりだしたり,右車線を通る人に集団から罵声が浴びせられたり,集団内の急ブレーキに文句が出たり・・・
いつリアルスタートなのかな?近くにいた中年の星,DoMよしーさんに聞くと,もうスタートしてるよだって.いつからきつくなるの?・・10km手前からでしょう,だって.
相変わらず集団はいわゆるロードレースのペースで走っている.微妙に登っているはずだけど.
MR田先生が高ケイデンスで前にいて,沿道に手を振ってました.モチベーション高そうです.UT田くんは集団の先頭付近をはりきって走ってます.張り切りすぎのようですが,若いからそれくらいしてもらわないと.旭川IKA大学のTR村くんがひたむきに走っていたので,ちゃんと卒業できそうか聞いて先輩ヅラして余計なお世話.

クラス混合で,登りに自信のある人がどんどん前に行くので,引くこともなく,ひたすら集団の目立たない所に安住.
集団はいつまにか小さくなっている.ついていっているだけなのに,この展開はうれしい.

気づくともうスタートして7km以上走行している.もう半分来ちゃったの?ヒルクライムのイメージと違う展開に戸惑う.いつもの悪い癖で,もしかしていけちゃう?みたいな楽観的予測が頭をもたげる.
エリートをも引いていたUT田くんは後方へ下がって行きました.

すぐ前にWAKASAジャージが二人,Y地さんとYM田さん.Y地さんにしてはペースが上がってないのか,いや,この後にくるはずの急勾配に備えて抑えているに違いない.二人の後ろについて,ついに道路が細くなり勾配がきつくなりだす.

事前に見ていた高低表では急勾配はそんなに続かない,と読んでいたのが運の尽き.やっぱり実走しないといけませんね,結果的には.私みたいな,行き当たりばったり,やってみなくちゃわからない人間には,特に.

最初のうちは何とかWAKASAトレイン3両目でしたが,耐え切れずに「さようなら」して一人旅へ.

あとは,もう,早く終わんないかな,次の距離表示はまだかな,あのコーナー曲がったらゆるくならないかな・・よろよろ,よーろよろ.ゼーハー.
残り4kmくらい?休んで回復する距離でもないような,あとは行っちゃうしかないような・・甘かった・・

足が止まりそうになり抜かれまくるけど,青ゼッケンのS2は前にも後ろにもいない.それならいいかと,次の距離表示を待ちわびる.このまま行ってくれーと思っていた矢先・・
「ボトル減ってないですよ!」の声と共に,登りキャラじゃないはずのN妻さんにあっという間に抜かれる.これまた登りキャラじゃないはずの旭川のガッツMNさんに抜かれる.そろそろ自分も回復して追いついて・・・全然無理.さらに函館の”振り向けばクラシックさん”にも抜かれる.
全然知らない若者や外人さんなら,まだ気楽なのに.
自転車競技を始めてから腐れ縁のような,同じペースでクラスを上がってきた,わりと同年代に抜かれるとやられた感が強いです.

でも,どうにもなりません.

フランスで得たおおらかな気持ちとか,あらたな自転車への価値観とか,生まれ変わったんじゃないかという話はどこへいったの?結局,身近な人には負けたくないっていう心の根っこには変りなかったです.皆さんが自分に活を入れてくれたんでしょう.

残り1kmくらい?平坦っぽくなるけど,すぐ前に目標になる人がいるわけでもなく,疲れて腰も上がらず,大したスプリントも出来ずにゴール.終わったーゼーゼー.

UTくんと一緒に水を飲みに行き,そのまま迂回路のパノラマラインを下ります.眺めが素晴らしい.
この迂回路が結構距離があって,からみづらかったUTくんと親交を深めつつ,後半は真面目に走っちゃったりして,いい練習になりました.ブログでは良く知っているMT本さんともお話できて楽しかった.

車に戻って,車内に置いといたおにぎりを取り出すと,まるで炊きたてのようにホッカホカです!一見美味しそうで,いやしくも一口食べてしまいましたが,よく考えると黄色ブドウ球菌の培地として最適な状態であり,大人の判断として廃棄処分としました.

公式記録,37分と数秒.LegonSK本さんに離されること1分.その1分がね.
反省としては水分摂取が足らない,自分なりのペースをつくらないと.座ってばかりでないで,少しはダンシングしておけよ,と.

ムッシュの表彰式を待つ間に,いろんな人達とお話して退屈する暇がなく楽しいイベントでした.

帰りに5号線を通ったら,蘭越などの海水浴場で渋滞にあい,眠くて辛かったです.

こんなもんでいいですか,やまさん.長文になってしまいました.来年お待ちしてますよ.

2011年8月10日水曜日

エタップ 旅行記06 初めてのツール・ド・フランス観戦 第11ステージ ラボール

13日 昨日は移動日
フランスに来て初めての雨.肌寒い.
フロントおじさんと会話.
「Il fait pleu,mauvais・・」・・・・・・・・・・・・通じたみたい.
海外経験豊富そうなO川さんが朝ごはんのバゲットをつつんでいたので,早速真似させてもらいました.このツアーでは,食事と水分を自己責任で確保する.なんてサバイバルな.
ツール観戦のためバスでラボールへ.今日は平坦ゴールの第11ステージ.
雨なので,現地まで自走できず残念.バスに自転車を積んでもらって天候の回復を待ちます.

現地到着.南フランスの雰囲気満点の小さな町で雰囲気良いです.
選手がゴールするまで,まだ5時間くらいあるみたいです.すでに主な道路は封鎖されて,ほぼコースの設営も完了していました.
ここから先は車両は関係者のみ.一応,この街の中心街です.
ゴール前から,ぶらぶら歩いて売店などを見学に行きます.スポンサーのブースやオフィシャルの売店,地元のお店など見ているだけで楽しいです.
札幌周辺では・・・長沼町にレースがやってきたって感じでしょうか.十勝で言えば,芽室の商店街ですね.
左奥が表彰台.右側は身分の高い人用?の特等席

ゴール手前150mからゴール方向を見る.カベくん達スプリンターはこの奥に突進していく.
大豆飲料のソウルソジャサンのサンプル品をゲット.
小さい街なのにパン屋が3件もあって,一つに入ってクロワッサン(ここのが一番美味しかった)などを購入.別のパン屋ではアップルパイみたいなのも買いましたが,とにかく安くて美味しいです.

女性のTK田さんはフランス語かなり堪能な様子でサンドイッチを注文されてました.

食べながら歩いていると,後からおじさんに話しかけられて,マナー違反!と怒られるのかと思っちゃいました.そのおじさんも食べながら歩いていて,一安心.
フラムルージュまで歩いてみる.
ここまで来るとけっこう町外れな雰囲気.
もどってオフィシャルショップで子供たちのTシャツと自分のマイヨジョーヌ衝動買い.
Tシャツは外人サイズのようで,サイズ選びが難しかったです.帰ってから子供たちに来てもらうと大きかったり小さかったりで・・・

スーパーで水など購入.直後にVittelキャラバンのお姉さんが2本もくれていきなり水だらけになってしまいました.重い.
ゴール手前150mは閉鎖されました.自転車でこの奥に行きたかったけど間に合わなかった.
雨が小降りになり,バスから自転車降ろして走りだします.IG嵐さんが40km手前のスプリントポイントまで行ったらしいと聞きました.
自分も,迷子になりたくないので,ツールのコース道を逆走することにしました.実際のツールのコースを走っているかと思うとうれしい.
正面に見えるは,ツールといえば・・・のひまわり畑です.
ずっと逆走して行って,10km手前のゲートまで行ってみました.
途中,ポツラポツラとキャンピングカーで観戦の用意をしている人達がいて,「アレアレ」言ってくれたり,声をかけてくれたりしました.
残り10km地点のゲート.選手が来て道路が閉鎖される前に,ここで引き返す.
フラムルージュまでの逆走は横に立っている警備の人に睨まれながら.


残り2km地点.本番では位置取りが激しくなるのかな?
2km手前地点から下ハンもってフラムルージュまで突っ込んでみて,プチ本番気分.
下の動画ではとてももがいているように見えないくらい遅いです.向かい風だったような・・・・?


ゴールスプリントに向けて,盛り上がる感じを妄想しながら残り1kmをもがいてみました.もうレース本番が来る時間が近いので,コース上には人がいません.警備の人に睨まれながらの変態行為です.
旅の恥はかき捨てです.

妄想変態走行が終わり,ゴール地点に戻ってみると,すでにキャラバンの景品配りが始まっていました.
ツール観戦初心者なので,アイテムゲットの位置取りがわかりません.
どうやら最前列にいないと厳しいようですが,ゴール近くはすでにみっちりと埋まっております.
この田舎町にどこからこんなに沢山の人が来たのでしょうかっていうくらい.
ゴール手前100m近く,ばあさん二人の間に無理やり割り込みました.(別のところでじいさんの間に入ろうとしたら,大人気なく肘でブロックされた).
LCL帽子,フェスティナ夜光バンド,PMUストラップ,携帯会社のストラップ,ハリボーなどゲット.フランスTVのシャンシャンを3本ももらっちゃったけど,これは使い道なかったですね.
ゴール直前は観客が2列,3列になってきています.
おまちかね,キャラバン隊がやってきました.
雑誌などでよく見るLCL

活字が印刷されたMINIがかっこ良いL'equipe誌.黄色くないな.

ソーセージのメーカー,コショヌの2CV

ミニクロスオーバーを改造したネスレ
フランスの女の子,めちゃキレイです.
Vittel


ふと,周りを見渡すと,観客がものすごい数になってます.
お年寄りから小さい子供まで,あらゆる年齢層が集まって,とっても楽しそうにしています.わが町にツールがやってくるっていうお祭り感です.
レースが近づくに連れて,街全体の気分が高まって盛り上がってくる感じです.レース本隊が来るまで全然飽きることはありません.文化の違いなんでしょうか.日本で言えばお相撲さんの地方巡業だとこんな感じになれるでしょうか.
どうやら,そろそろ集団がやって来るみたいです.
・・・・・・・・・・・・・・・と,空が暗くなってきた?と思ったら,いきなりのスコール!!!
傘をさす暇なくベシャベシャ.
帰国後にツール総集編のテレビを見ると,第11ステージは雨のレースのように放映されていましたが,あれはゴール前のゲリラ豪雨だったんです.

スプリント集団はグライペル?ヴォクレール?カベ??・・・あまりの速さに全然わかりませんでした.
あ,シャバネル,ジルベールが走ってる.
選手を”観戦”にしたのはほんの数十秒でした.それでも,このお祭り感の中にいるのは楽しかったです.

少し待てば表彰式を見れそうでしたが,体がぬれて,寒くて耐えられずバスに戻りました.ツアー名古屋組のWT辺さんは,なんと世界チャンピオンのフースホフトにサインを貰ったようです.いいなぁ.
バスでホテルに戻ったのは20時すぎ.ツアー参加者全員で今回の旅行の感想を述べながら,夕食をいただきました.
明日もツール観戦.第12ステージ.リュザルディダンの山頂ゴール.できればトゥル・マレも登りたい.