2015年7月29日水曜日

Audax Japan BRM725北海道300km新パノラマ

札幌発着,大きな登りを5つこなす後志地方を存分に楽しめそうなコースです.
昨年からAJHのHP見ていて是非参加したかったので,念願が叶いましたが,雨と登りで超厳しかったです.


朝から雨.天気予報も曇り時々雨.気温は高め.
半袖・短パンに上半身のみレインウエア,シューズカバーで出発です.目標は,「24時の前に帰って来たいな」と.
もう一つの目標は,長距離ドライアイ(点状表層角膜炎による目のぼやけ)にSWANSの花粉症用眼鏡の効果があるかを検証することでした.
さとらんどにあつまる,ブルベな人たち. 外は雨.
 AM7時頃,弱い雨の中,さとらんどを出発.市内を抜けて小樽へ.ウォーミングアップの張碓峠は調子よく登れました.雨が上がったので,レインウエアは脱いで,夏らしく半袖・短パンに.
トンネルを抜けての下りでトピーク フロントバッグのアクセサリーであるプラスチック製のマウントバーが外れて,装着してあるライトごと2回も落下してしまい,後続の方に拾ってもらって,その後はヘルメット尾灯のゴム紐を使って固定させました.
張碓峠では元気でした
小樽での1PCから,最初の登りである毛無峠へ.いつも朝里の方の高速道路から行っていたので,小樽市内の「1合目」からは初めてでした.
毛無峠1合目付近はこんな急坂!
 毛無峠は,わりと良いイメージがあるのですが今回はひどかったです.力が全然入らなくて,下半身が自分では無いようです.陽が高くなってきて暑くてクラクラしてきてます.ここ数日,夜も暑くて寝不足だったのかもしれません.さらに,食欲がでなくて,朝食が軽めだったので,これがハンガーノックというものだったのかもしれません.
毛無峠からの眺めはよかった
走っている感じも登っている実感もなく,へろへろと進んでいるだけでした.時速は10kmくらいだっったでしょうか.ドリンク飲みまくって,アイウエアはずして少しでも放熱できるようにして,大福食べて,なんとか足をつかないで毛無山の最高到達点(標高655m)へ.
陸に上がった魚の如く

新しくできた道の駅あかいがわは,あまり魅力的なものが無かったので,トイレだけ.KIYATCHIさんに写真撮影していただきました.
青いアイウエアがSWANSの花粉症用眼鏡
具合悪かったはずですが,写真で見ると意外と元気そうな私
あまりの体調の悪さに,これから4つも峠を上れる自身が無くなって,5号線へ引き返して帰ろうかと思いましたが,それもかっこわるくて悔しい気がしたので,もう少し様子を見ることにしました.
倶知安へむかう樺立トンネルへの登りも,いつもよりなんだかひどく長く,斜度がきつく感じましたが,足を着く前にトンネルにつきました.道路工事の片道制限で止められて,一息つきました.
倶知安のセイコマで,予定外の緊急補給.コーラとおにぎりを胃に流し込み,2本のボトルにドリンクを充填して,3つめのHANAZONOの登りに突入します.

ここはヒルクライム競技本番でしか上ったことが無かったので,一人でじっくり落ち着いて上ると,競技中に見落としていたものが確認できました.農業高校がどこにあるのかようやくわかりました.
コーラのおかげか,体と脚がつながってきた感じがします.坂を登るのはやっぱりつらいけど,自分の脚で登っている感じ,いつもの感じにもどってきました.中盤過ぎてから雨がシトシトからザアザアになってきて,慌ててレインウエアを着込みます.
ブルべに参加して,半袖短パンで走り通せた試しがありません.


HANAZONO頂上付近はまっしろけ
慌てていたので,シューズカバーを忘れてました.シューズの中で足が,靴下がベッチョベチョです.まだお昼くらいなので,このまま半日も足が濡れたままで大丈夫なんだろか,と不安になります.いまからカバーつけても仕方ないし.
頂上まで残り数Kmになり,雲の中で真っ白け.HANAZONOヒルクライムのゴール地点はどこへやら.通過チェックでkiyatchiさんにお会いできて,パワーをもらい,さらに元気が出てきました.
蘭越に向かって下りますが,濃霧で視界がないしWet路面で,おっかなくて少女のように下っていたら,二人連れの方々がシュパーっと華麗に降りて行かれました.
3つの峠を越えたので,あと二つ.
それなら何とかなりそうな気がしてきました.

コーラパワーがまだ効いていて,蘭越のPCではコーヒーのみ飲んで,4番目の新見峠へ向かいます.
実は,すっかりこの道がパノラマラインだと思っていて,それにしては道路が狭いし,うっそうとしていて,自分の記憶違いかと思ってました.このブログを書きながら,勘違いに気がつきました.
いずれにせよ長い登りには違いなくて,10km以上登っていると退屈になってきて,残り距離をひたすらカウントダウンしてしまいます.今回は残り3kmのつらいときに六花亭のまるキャラを食べて,最後までもたせました.雨の頂上がうれしかったです.
共和町の看板が頂上
岩内にむかってダウンヒルが長い.土砂降りになってきて雨粒が大きくなり,目を開けていられません.このつらいばかりの行事(ブルベ)はなんなのでしょうか.でも岩内まで来てしまったら,もう帰りの近道はありません.残り一つになったトーマル峠を越えるしかないので,かえって気が楽になってきました.

神恵内 独特の山の緑
2013年のツール・ド・北海道 2nd Stageで大落車のあったトンネルを通りながら,神恵内村に向かいます.トンネル内の照明はちゃんとついていました.



そして最後のトーマル峠へ登ります.夕方6時前です.明るいうちに越えられそうです.この最後の峠を暗くなる前に下りきる事が,今回のブルべで一番大事な事だったような気がします.
トーマル峠の登りはじめ
登りはじめは,道幅が広いせいか,斜度が緩く感じます.体はすっかり元気になってきて,ご機嫌な気分で沢山あるシェルターをくぐっていきます.中盤過ぎると,やっぱりつらくて,脳内のこり距離カウントダウンです.あと5km,あと3km・・・神戸ショコラ食べて,あと1km.シェルターが多くて,雨がしのげて助かります.景色は雲ばかりで,パノラマとはいきませんでした.
霧と雲でパノラマが見えない
シェルターの中で最後の頂上を越えて,ひとりガッツポーズ.6時半過ぎてますが,まだ明るいうちに下れました.

古平のPC3で生姜入りの甘酒飲んで元気超回復.
雨が小やみになって,ジャージとアンダーウエアを乾かしたいので,レインウエアを脱いで,半袖・短パン+アームカバーにしました.
あと70km,海岸線を通って帰るだけ.追い風でびゅんびゅん進みます.トンネルが多いです.
余市・小樽と距離感がわかりやすい街が続くので気分が楽です.ナイトライドになりましたが,交通量が多くて,明るくて走りやすいです.前回の釧路地方とだいぶん違います.
小樽手前の登りが意外と長くて,ビックリしました.小樽市内は潮祭りで賑わってます.

もうすぐ終わるという「終末効果」なのか,張碓峠で今日一番の元気な感じとなり,その勢いでゴールまで走りきりました!
22時2分着,走行時間は15時間2分の認定となりました.

参加する前は,土地勘のあるコースだし,それぞれ1つずつなら登った事のある峠なので,緊張感皆無でしたが,暑さと雨のなか,5つの峠はあまりにつらかったです.それでも,古平からの追い風高速巡航でウエアもすっかり乾いて,最後には元気になって,目もかすまずに,終わってみれば楽しかったです.
後日のリザルトをみると,エントリー52名のうち,DNS18名になり出走は33名.しかしDNF10名で完走が22名という厳しい結果とのことでした.
へんな眼鏡をかけたおじさん.足が黒くて泥なのか日焼けなのか

SWANSの花粉症用めがねのおかげか,300km走ってもまったく目がぼやけませんでした.おかげで最後まで元気に走れました.受付でいただいたコーラが疲れた体にしみました.
走り応えがありすぎて,来年の出走はちょっと考えちゃいます.